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記憶ワードアカデミー

以前、ナンシー関さんの「記憶スケッチアカデミー」という本を見たことがある。
一般のひとが、自分の記憶にイメージするものをスケッチして投稿されたものを集めた本である。
一口にしまうま、キリン、ペコちゃんといっても千差万別。
それぞれ人が記憶しているイメージは色々なんだな~と気づき、笑わされる本であった。

政局が大きな局面を迎えている。
ニュースで繰り返される「トロイカ体制」という言葉を聞き、ふと蘇る「トロイカ」の歌。
♪雪の白樺並木 夕陽が映える
走れトロイカ朗らかに鈴のね高く♪
そこで、夫が
「こんなんもあったやろ?」と口ずさんだのはフォークダンスの曲。
「ああ、あった、あった。でも、これってなんて言う曲やろか?」
♪チャーン、チャラララ スッチャンチャン(よくわかる・・)♪
「ほら、ほら、サリーちゃんの中で、スミレちゃんやよっちゃんがよく踊ってた曲。」
気になりだしたら止まらない。
今の世の中、非常に便利である。
ネットを駆使すれば、たちどころに解決。
「コロブチカ」というのが正式名だった。

そこで、さらにのってしまい、今度は「マイムマイム」の歌詞が気になり始めた。
♪マイムマイムマイムマイム、マイム、"ベッサンコ”♪やで、と私が言えば
♪マイムマイムマイムマイム、マイム、"エッサッサー”♪や!と主張する夫。
で、それを調べたら、ありました、ありました。
イスラエル民謡「マイムマイム」
正しくは“ベ・サ・ソン”だそうで。
ほー!と感心した次第。
それにしても、人間の記憶なんて本当にいい加減なものである。
夏の名残を残した強い陽射しの中で、練習させられたフォークダンス
何度も何度も聞かされたけれど、きちんとした形では残っていなかった、ということか。
記憶に残るのは、まぶしい陽射しと砂埃だけ。
どちらもイメージをスケッチできないな。
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by citroentz | 2010-08-31 22:08 | つらつら | Comments(2)

刹那の華

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「ほんまに花火が好きやねんなぁ。」
と、夫があきれたように言う。

今年も楽しみにしていた秋田大曲の花火大会が終わった。
あるとき、BSにチャンネルを合わせていて偶然に見つけた番組である。
毎年、秋田大曲で行われる全国花火競技大会の中継をNHKBSハイビジョンでやっている。
ちょうど、フィギュアスケートの競技大会と同じように、規定競技とフリー競技で花火の技術を競い合うのである。
どれもこれも、見事な技術の集大成である。
夫に言われてみて初めて気づくが、私は花火がかなり好きなんだと思う。
一瞬の煌めきが大好きなんだと思う。

ダイアモンドの煌めきは、女性であれば誰もが心惹かれるものであるが
大きな一粒ダイアより、くずダイアをちりばめたメレダイアのジュエリーが好きな私は、花火も大玉の華やぎより、散り際に闇夜に煌めく細かな火花にたまらない魅力を感じる。
手持ち花火なら、一番好きなのは線香花火。
あの儚げな頼りない一本の花火に、起承転結が盛り込まれている。
火種を貰って燃えさかる一番火より、終わり際の細かな火花に魅了される。

八月の終わりが来ても猛暑日が更新され続ける今年の夏。
線香花火の火花に、去りゆく夏の寂しさを感じるのはまだまだ先のことになりそうだ。
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by citroentz | 2010-08-28 22:51 | どきどき | Comments(0)

夏休み最後の晩餐

息子が下宿に帰っていった。

友だちと会ったり、徹夜麻雀したり。
舅の本棚から持ち帰った哲学書をマーカー片手に読んでみたり。
オタクのニオイプンプンなライブに出かけてみたり。
それなりに楽しく充実した日々であったようだ。

「ほんまに、ゴハンのこと考えて、材料を買いに行って、調理せんでもええってなんて楽なことなんや!」
と、実家に帰ってきた感想を素直に述べていた。
なので、以前のように縦の物を横にもしないのか、と思えば
私が仕事から帰ると、自分がひとりで食べた食器を、当たり前のように洗っておいてあった。
さらに、前のように
「梨、剝いてよー。」
などとは言わず、さっさと冷蔵庫からだして、自分で皮を剝き、使った包丁やまな板もきれいに片付けていたり。
一緒に外食すれば、自分のオーダーした料理のシェアを勧めてみたり。
びっくり!!!である。
以前の彼からは、考えられない変貌だ。
甘えることしか知らなかったあの子が、ひとを思いやることを少し学んだようである。
余分な脂肪だけではなく、心についたぜい肉も少し落として、ちょっぴり大人になったな、と実感させられた夏でもあった。

免疫力を上げるために、ちょっとは甘く、桃のスムージーなどもつくって食べさせた。
最後の日の夕飯は、何がいい?と尋ねても
「別に、なんでもええで。」
と、これまた以前のような、食に対する意欲はない。
いろいろ考えて、結局、好物でありながら下宿ではできない「さんまの塩焼き」をメインに、岬アジのお刺身、だし巻き、小松菜のおひたし、もずく、タマネギとジャガイモのお味噌汁、そして早場米の新米を。
まるで旅館の和朝食のようなメニューであるが、これが彼の好物でもあるのだ。
当分食べられないのであれば、奮発してやるか、と今年高騰している一匹250円の新物サンマを買い求めた。
結果、踏み絵の体重計は2キロ強のアップとなったが、まっ、いいか。

さて再び一人になった今宵、彼はどんな食事を摂ったのだろう。
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by citroentz | 2010-08-26 18:58 | つらつら | Comments(6)

糸花火

本当に、いつまで経っても暑さが去ってくれない。
それでも、自然は敏感で、クマゼミの大合唱が目覚ましにならなくなった。
夜明けと共に、ジャンジャンとふりそそいでいたクマゼミの鳴き声がぴたっとやんだ。
気温の上昇とともに、ジャ・・と遠慮がちに鳴く蝉。
夕暮れ時には、つくつくぼうしの鳴き声も聞こえ始めた。


夏の初めにいただいた暑中見舞いの返事を書いている。
夏のモチーフ、花火を中心にして。
ビーズで彩ってみたり、リバティのはぎれをほどいて糸を散らしてみたり。
むせかえるミシン部屋を離れて、エアコンのきいた部屋で紙細工で遊ぶ。
今年のお盆も終わる。
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by citroentz | 2010-08-16 23:04 | ちまちま・・有頂天紙倶楽部 | Comments(2)

雅な世界にいざなわれ

お盆である。
渋滞をさけ、早めに帰省を終えた今年は、家でおとなしく過ごしている。
息子がお土産に買ってきた山田松香木店のお香を炊いてみる。
ちょうど、実家の母から譲り受けた香炉を使ってみたくてうずうずしていたところである。
西洋のアロマとはまた違う、奥ゆかしい香りにしばし厳しい暑さも忘れる。
これを機会に香道をかじってみるのも悪くはない。
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by citroentz | 2010-08-13 17:45 | どきどき | Comments(0)

ぶぅと呼ばないで

息子が帰ってきた。
3月に出てから、初めての帰省である。
この5ヶ月、二度ほど彼に会うことはあったが、以前のように一緒に長い時間を過ごすのは久しぶりのことである。
な、な、なーんと。
この5ヶ月で、20㎏も痩せて帰ってきた。
あまりの激変ぶりに、思わず夫が体重計に乗せたようだ。
乗った本人も、そのデジタルが示す数字が信じられず、電池のバッテリー残量を確かめたらしい。
Oh!My God!!
私たち夫婦の目の黒いうちに、こんな痩せた(世間的には普通)息子の姿を目に出来るとは思いもしなかった。
夫から
「75㎏を切ったぞ!」とのメールが入っていたので、帰りのスーパーでハーゲンダッツを買おうか、どうしようか悩んだ末、ショーケースに戻した私。
せっかく痩せたのに、ここで仏心をだして元に戻ってしまうとどうしようもない。
このままの体重をキープし、何日か後に送り出せたら親としての責務を果たしたことになると言えよう。
しかしなぁ。
もう、彼を「ぶう」と呼べなくなってしまったな。
締まったからだ、というわけではないから「Puu」くらいにしておこうか。

行きつけにしていたうどん屋のおばちゃんたちからは
「どうしたん?大丈夫?」と心配されたそうである。
ハードボイルドな親ふたりは、帰りの踏み絵を体重計にしようと心に決めている。
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by citroentz | 2010-08-10 22:15 | つらつら | Comments(8)

子を思う母心

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息子さん2号一家の帰省を前に大掃除に余念のない節子さん。
1歳になる孫ちゃんと、アレルギーのあるお嫁さん2号に来てもらうために大忙しである。
というのも、前もって息子さん2号から
「おかん、ちゃんと掃除しておいてくれよ。犬の毛が舞っているようなことにならんようにしておいてくれ。
俺が送った空気清浄機も、ちゃんと毎日稼動させてくれているだろうな?」
と、厳しい指令がとんでいる。
元はといえば、息子さん2号がその犬を連れ帰って飼いはじめたのに、である。
空気清浄機はお母さんのため、というのではなく自分たち家族が帰省したときのために、環境整備をしておいてくれ、ということなのだが・・(電気代がもったいないと、節子さんは普段は止めている)
前に家に泊まったときには、息子さん2号はお嫁さんが行く先々をチェックし、汚いところがあれば自分でささっと整えてお嫁さんを誘導していたくらいである。
それを目の当たりに見せられた節子さんとしては、どうにか頑張って掃除するしかない、と思ったようである。

だが一週間のうち、会社での仕事を含め掛け持ちで働き、隣に住む90のお姑さん、愛犬の世話で目の回るような忙しい毎日を送る節子さんは、分単位でスケジュールをこなしている。
今回の大掃除も早くから予定表を作って取り組んでいたのだが。
先日、ふってわいた身内の不幸で、またも走り回る羽目になりスケジュールどおりには事が運ばなくなってしまった。
「もう、どーしょーか。時間がない。昨日も3時間くらいしか眠れてない・・・」
と、目の下にクマをつくり目をしょぼつかせて息も絶え絶えに言う。
ならば、この際開き直って、お嫁さんにメールして今回、ごたごたしていて時間がなかったから掃除してないけど、汚いところは目をつぶっておいて、と先制攻撃しておけばいいじゃん。と、大雑把な私なんかが言うと・・
「私や犬を嫌って寄りつかない1号の嫁と違い、アレルギーがあっても来てくれる嫁のことや、嫁に対して自分の母親がきちんとしていると見栄をはりたい息子のことを思うと、無理してでもがんばろうか、って思うんよ・・」
と、寂しそうに笑っていた。
ふーん、そんなものなのかな~・・と腑に落ちない私であったが。

先日、吉永小百合さんが朗読する「慟哭」という詞を聞いていて、はたと思い当たった。
被爆し、子どもと別れた母親の子を思う詞である。
いつの時代も、どんな場合も形は違えど子を思う母の気持ちは同じであるということ。
自分がしんどくても、それで息子が嫁にいい顔が出来て、嫁や孫が気持ちよく泊まってくれるのなら、がんばろっか・・
そんな節子さんの心の声を聞いた気になった。

明日は、うちの息子も帰ってくる。
食べたい、と言っていた手巻き寿司や、果物、とうもろこしを用意しておこうか。
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by citroentz | 2010-08-09 14:05 | つらつら | Comments(2)

日々の記録

「ぷはははは」
節子さんが突然笑い出した。
先ほどから、定規を片手にノートに線引きをしていた節子さん。
去年から書き始めた5年日記だそうだ。
ご主人が何を思ってか、たくさん買いだめしていたA4サイズの大学ノートの使い途を考えて、日記を書くことを思いついた節子さん。
1ページを5段に区切って、今日の出来事を毎年1段ずつ綴っている。
去年の8月5日の下に今年の8月5日、そして来年の8月5日はその下に、という具合である。
そうすると、去年、一昨年の今日は何をし、何を考えていたかわかるから、と。
で、去年の8月5日の日記を読んで笑い出した節子さん。
どうやら、去年もこの日にクーラーを初めてつけて、飼い犬のミニチュアダックスが大喜びで、クーラーの下から離れず、夜はお腹を上にして大の字になって寝た、と記していたそうで。
今朝、昨日の犬の状況を私に話して、びっくりした、といってたばかり。
デジャビュ。
「私ったら、去年と全く同じことをして、同じことを感じたんやわ~」
と、ひとり感心し納得している。

去年よりさらにヒートアップして暑い今年
節子さんの愛犬は、蒸し風呂のような家の中で扇風機の風をたよりに夏ばてしていた。
ダイエット中の身なので、食事を制限され、ちょっとの食べ物にも喜んで食べていたのに、ここへ来て食欲がぱったり落ちて、夜中も眠られず節子さんをおこして困る、と言っていた。
「暑いからじゃないんですか?ご老体なんだし、クーラーをかけたほうがいいんじゃ・・」
とオススメしてみたが、
「うちのクーラーは古いから、電気代がもったいない。第一犬一匹のためにクーラーなんて。贅沢や!」
とあっさり却下されてしまった。
それでも優しい節子さんなので、自分の食べるものを始末し、犬用の高いミルクを買い与えたりしていた。
それって、きっと電気代のほうが安いと思うけどなぁ・・と内心思っていた私。

昨夜のあまりの暑さに、意を決してクーラーをかけたらしい。
すると
あっさり大の字になって、ごーごーいびきをかいてすやすや寝てしまった犬。
朝食もさらりと平らげご満悦だったそう。
でしょ?だから、クーラーなんだってば・・

「いやぁ、去年と同じことやって、同じ状況になるなんておかし~・・
日記って書いていると面白いもんだわね。」
と笑う節子さん。
他にも、付けてみて良かったのは、定期預金の満期の期日がわかることらしい。
さすが!ぬかりございませんね。
あと、お供えの包んだ金額とか、おつきあいの記録とか、なんだそうで。
まぁ、友だちのお誕生日なんかを記録しておくのにはいいかも!と私は気づいたが。

さて、日記帳を買ってきて、となると延び延びになって、結局は書かずに終わりそうだけど、節子さんのような方法だと案外長続きするのかも知れない。
以前、ネッ友さんにいただいた雰囲気のある洒落たノートにでも私も記していこうかな。
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by citroentz | 2010-08-05 19:10 | つらつら | Comments(2)

残り半世紀、反省記としないための覚え書き


by citroentz